レプトスピラの症状や感染経路や予防方法は?台風冠水時が危険!
2017/10/02
レプトスピラ症って聞いたことがありますか?
東京でもレプトスピラ症に感染する可能性があるそうなんです。
人から人には感染しませんが、動物から人には感染するレプトスピラ症。
どんな症状があるのか、
感染経路や予防方法についてまとめてみます。
どんな時にレプトスピラ症を疑ってみるといいのでしょうか?
Contents
レプトスピラ症ってどんな病気?
病原性レプトスピラという細菌が原因で起こる感染症。
レプトスピラは、淡水中や湿った土の中に生息しています。
ネズミなどの野生動物が自然宿主になている場合もあります。
人を含め、牛や豚、犬などほとんどの哺乳類に感染します。
レプトスピラ症の感染リスクが高い場所、人は?
中南米、東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域での流行があり、
東南アジアの流行は7 - 10月に集中している。特に被害が深刻なのはタイ。
湿度の高い国が危険率が高いようですね。
日本では沖縄八重山諸島で感染が確認されています。
観光ガイドやカヤックインストラクターなど河川でのレジャー産業に従事する人たちが多く感染。
泥、水、家畜がレプトスピラ症の感染リスクを高めるため、
下水道工事関係者や畜産関係者などの患者が多く職業病の一つだといわれています。
レプトスピラ症の感染リスクがある国
画像元:https:// idsc.niid.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_012/kansen_01.jpg
レプトスピラ症の感染経路は?
レプトスピラ症の原因である最近は、泥、水の中に生存しています。
レプトスピラ症に感染している野生動物のふんを介して、
経口、経皮感染する。
ネズミのふんなども注意ですが、
もっと劇的にレプトスピラ症の感染リスクが高まる時があります。
レプトスピラ症感染のリスクが高まる時は?
台風のあとです。
台風の冠水時、台風のあとの土砂の片づけ時など、
水・泥に接する機会が多いときはレプトスピラ症の感染リスクが高くなります。
2009年のフィリピンでは台風のあと、マニラが冠水し、
レプトスピラ症が蔓延し、89人がなくなっています。
レプトスピラ症の症状は?潜伏期間は?重症化の症状は?
潜伏期間は3日から14日程度。
- 悪寒
- 発熱
- 頭痛
- 全身の倦怠感
- 眼球結膜の充血
- 筋肉痛
- 腰痛
など風邪に似た急性熱性疾患症状を示す。
軽症の場合は、軽い風邪に似た症状ですぐに回復することも。
ワイル病とも呼ばれる重症型の場合は、
5〜8日後から黄疸、出血、肝臓・腎臓障害などの症状が見られ、
エボラ出血熱と同レベルの全身出血を伴ったり、
播種性血管内凝固症候群を引き起こす場合もある。
重症型の死亡率は5〜50%
レプトスピラ症の予防方法は?
レプトスピラ症に感染しない、重症化しないためには、
- 台風のあとの土砂の片づけは、手袋、長靴を装着する。
- アルコール消毒が有効
- 抗菌剤がよく効くので医療機関に早めに受診する
犬のレプトスピラ症の感染は意外に多い
ペット、猫や犬、特に散歩で外に出る機会の多い犬は、
レプトスピラ症の感染に注意しましょう。
犬からの人への感染の可能性があるので要注意です。
犬の場合は腎不全を起こす可能性があります。
神奈川県のあすなろ動物病院の資料では、
日本全国に犬のレプトスピラ症発生がみられることがわかります。
画像元:http://www.wandream-vet.com/dogs_vaccine.html
まとめ
台風で冠水時や土砂の片づけ時には、
レプトスピラ症の感染の可能性があることを知り、
適切な準備をして、作業することが大事ですね。
日本も温暖化によってレプトスピラ症の感染リスクが高くなることも考えられますし、
東南アジアなどに旅行する場合にはよく注意しましょう。