野菜がO157の感染原因になる理由!カット野菜のO157予防法
2017/09/25
病原性大腸菌O157による食中毒のニュースをよく聞きます。
原因になるのは、”牛肉”というイメージが大きいように感じていましたが、
実は野菜も感染原因になるらしい!!
子供には野菜を食べさせたいし、生で食べる機会も多い野菜。
O157予防のためにはどんなことに気を付けて野菜を扱ったらいいのでしょうか?
食中毒を予防するためにはいくつかの野菜の洗い方・扱い方にポイントがありますが
それはO157の予防にも効果がありそうです。
ママとして料理をする機会も多いので
私も食中毒予防の知識を再確認しなくちゃ!!
Contents
O157感染症の原因食品はありとあらゆる食材がなりえる!
過去にO157感染症の原因になった食材は↓こちらの記事↓にまとめました。
O157による感染症の感染源となる原因食品は
潜伏期間が4日~長くて10日前後になることから
調査しても原因不明で終わることも多いんですって。
確かに海外旅行や国内旅行などで遠方に行った可能性もあるかもだし、
原因食材がすでに廃棄されたり、流通してしまっていたり
原因究明は簡単じゃないですよね。
大阪、堺市のO157集団食中毒事件では
かいわれ大根の風評でかいわれ大根業者が相次いで倒産してしまいましたよね。
風評被害を起こさなないためにも
確実にこれが感染源だ!と判明させるには大変な努力が必要ですよねぇ。
となると、何が原因か正直わからない・・・
O157感染事例もたくさんあるんですよね。
怖い!!
家族の健康を預かる主婦として、
家庭での食中毒予防は念には念をいれたいもの。
O157でなくても
家庭内での食中毒の原因になるものは、
- サルモネラ菌
- カンピロバクター
- 腸炎ビブリオ
- ウェルシュ菌
- 黄色ブドウ球菌
- ボツリヌス菌
- ノロウイルス
- ロタウイルス
- 寄生虫アニキサス
etc.
実は、
家庭内での調理って食中毒のリスクって低くはないんですね。
めんどくさいから
ついうっかり
衛生管理を間違ってしまうと
家族が食中毒に・・・
なんてことになりえません。
なぜ野菜がO157感染症の原因になるのかその理由
O157をはじめ、食中毒って
- 鶏肉ならカンピロバクター、
- 牛肉ならO157
- 生魚ならアニキサス
など肉魚の取り扱いのイメージがありますが、
実は”野菜”にもリスクはあるんですって!
実際にO157はサラダや漬物でも検出されていますね。
幼稚園の給食のメロンでO157食中毒の事例もありました。
夏は特に、生の野菜や果物を食べる機会が多いので心配です。
とはいえ、野菜というとO157のリスクが低いように感じませんか?
だって、O157という大腸菌は牛などの家畜の糞便に含まれていることが多いんでしょ?
そうなんです。
確かにそうなんですが、
野菜が栽培されて、食卓に並ぶまでの流通経路には
O157に感染する機会は実はたくさんあります。
野菜がO157に感染する理由には・・・
- 野菜が栽培されている畑の土にO157を含む牛糞、またはそれを含む水が混入した
- 水耕栽培の水がO157に汚染されていた
- 収穫後の野菜を洗浄した水がO157に汚染されていた
- 野菜をカットする工場、プロセスでのO157混入
- 汚染野菜を使ったポテトサラダなどデリサラダの調理過程
- 工場など調理過程でのO157感染者が調理した
- メンチカツなどO157に汚染された肉との調理台・備品の共用
- 買い物、自宅までの帰宅中にO157に感染している肉類のドリップなど付着
- 冷蔵庫内の保管でO157に感染した肉類と野菜が接触
- O157に感染した肉類を切ったまな板で野菜をカットした
たとえ、肉類がO157に感染していたものだとしても
O157は熱に弱いので75℃で1分加熱すれば死滅するため
食べても食中毒は起こしません。
けれど野菜は、生で食べることも多いので
まな板や包丁、生肉を触った手をふいたふきんなどの共用で
家庭内で野菜にO157菌がついてしまう可能性は0ではありませんね。
O157感染症はカット野菜が原因になることも??
日本ではおなじみのカット野菜、
少量で必要な野菜が手軽に買え、切る必要もないことから
利用している方は多いのでは?
でも、このカット野菜、O157の感染リスクがあることを認識したほうがよさそうです。
なぜ、カット野菜がO157食中毒の感染原因になりえるのか?
それは、
- カット野菜は丸ごと野菜に比べて断面が多い
- カットされた断面から野菜の浸出液が出てくる
- 工場などでカットするという過程が多くなる
- 工場の衛生面
- カットした野菜の消毒が不十分
- 肉類を調理した器具などの共有
- O157感染者による調理、作業
- パックされたカット野菜を常温で持ち歩く
- カット、パックされてから食べるまでに鮮度が落ちる
例えば、キャベツの千切りのカット野菜でいうと
まるごとのキャベツよりも
千切り野菜は断面が多く、
最近が付着する面がたくさんありますね。
そして、
加工時のカットする器具、カット野菜の消毒が不十分であったりすると
O157などの菌が十分に殺菌されていない可能性が高くなります。
そして、パックされたカット野菜から出てくる浸出液により
細菌が増えやすくなります。
水分の多い環境は細菌が好む環境。
まるごと野菜では、浸出液が出てくるってことはないですもんね。
さらにこのキャベツの千切りを
- 真夏の暑い車内で何分も常温にさらされていたら?
- 帰宅時にすぐに冷蔵庫に入れずに室温で置きっぱなしにしていたら?
- 千切りキャベツを使ったコンビニサラダ、ランチに食べようと常温でデスクに置いておいたら?
基本的に千切りキャベツは、冷蔵エリアで販売されていますよね?
原材料であるキャベツそのものは常温で販売されてます。
まるごとキャベツで同じ扱いをする時よりも
カット野菜である千切りキャベツの方が衛生管理で注意が必要だということです。
カット野菜がまるごと野菜に比べて
O157などの食中毒のリスクが高くなる理由はそういうことだったんですね。
じゃあ、カット野菜って食べない方がいい?
正直、カット野菜で買ってくるよりも
原材料そのものの野菜を買ってきた方がリスクそのものは低くなると思われます。
でも、キャベツ1個を使い切るって1人暮らしでは難しいですよね。
カット野菜による食中を防ぐためにはどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?
O157感染症を予防するためのカット野菜の扱い方
カット野菜は、
消毒されてパックされているけれど
やはり家庭でしっかり洗った方が安心です。
カット野菜によるO157などの食中毒を防ぐには、
- 食べる前に野菜をしっかり洗う
- 調理前に手をしっかり石鹸で洗う
- 加熱できるものは加熱する
- 鮮度の高いものを買う
- 購入したらすぐに冷蔵庫に入れる
- 買い物時は保冷バッグを利用する
- 家庭内のまな板・包丁などを消毒しておく
見切り品などで安くなっているものよりも
賞味期限をチェックして新鮮なカット野菜を買う方が安心です!
O157感染症を予防するための野菜の扱い方
カット野菜に限らず、O157感染症を防ぐための野菜の扱い方のポイントをチェックしてみましょう。
- 野菜はよく洗う
- レタスなど1枚1枚しっかり洗う
- 土のついた野菜はしっかり土を落とす
- ホウレンソウなど茎の根元もしっかり洗う
- ブロッコリー・カリフラワーなど凹凸の多いものは茹で処理が安心
- 加熱できる野菜は加熱処理して食べる
- 加熱は75℃で1分間の加熱でO!57が死滅する
- 100℃の熱湯で5秒程度のかけ流しも有効
- 肉・魚を切ったまな板、包丁で野菜を処理しない
- 包丁は1回ずつ洗剤で洗う
- まな板は食材ごとにわけ野菜専用を用意する
よく塩は殺菌作用があるというから漬物は大丈夫でしょ?
いえいえ、実は
漬物、浅漬けでのO157感染事例は多いんです。
2012年北海道で、
白菜の浅漬けでO157による食中毒の発生もありましたよね。
患者数169名、死亡者8名。
老人ホームでの食事に白菜浅漬けが提供されたことで
抵抗力の弱い高齢者の感染が多かったことも死亡例が高くなった原因かもしれませんが
まさか、白菜の浅漬けで!!と驚きました。
白菜だけでなく、きゅうり、茄子の浅漬けでもO157の発生事例がありましたし、
給食のきゅうりのあえものでもO157に感染している事例があります。
お祭りの冷やしきゅうりも浅漬けのきゅうりでしたね。
自宅で浅漬けを作る際も、
衛生管理をしっかりしないと浅漬けの液のなかで
O157が爆発的に増加することはありえます!
O157は水の中でも生きられるんですよね。
本当に感染力の強い菌です。
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カット野菜や野菜、まな板、包丁などに直接噴射してアルコール消毒できます。
まとめ
怖くて何も食べられなくなる!
不必要に怖がるよりも
購入する際や家庭で出来る衛生管理をしっかりする。
なぜ野菜がO157の感染源になるのかその理由を知っておくことは
O157の予防にも役立ちます。
家族の健康を守るため
できることはしっかりやっていきたいですね。