O157のアルコール・塩素消毒は有効?家庭で出来る予防法は?
2017/09/25
子供をO157から守りたい!
子供や高齢者は大人に比べて抵抗力が低いので重症化しやすいのが怖いですね。
家庭でのO157予防としての消毒方法はどんなものがあるのでしょうか?
アルコールや塩素など一番効果があるO157の消毒方法についてまとめてみました。
赤ちゃん、子供や高齢者のいる家庭では
消毒をしっかりしてO157を家庭に持ち込まないようにしたいですね!
Contents
O157の家庭で出来る予防方法は?
腸管出血性大腸菌O157の特性が予防方法に大きく関係しています。
まずは、O157はどんな環境が苦手で、
どんな環境を好むのかを知りましょう!
O157の特性
- 熱には弱く75℃で1分加熱すれば死滅
- 低温には強く冷凍庫でも9か月以上生存できる
- 酸性には強い
- あたたかい水分のある場所を好む
- 水の中、土の中で何か月も生存できる
- その感染力の強さから1年を通して感染のピークと言える
- 乾燥が苦手
- 空気中に漂うことはない
- アルコール・塩素には耐性はなく有効
恐ろしいO157にも弱点はあるのですね。
1次感染予防には、
一番効果的なのは手洗いですね。
手についた菌を口の中に入れるのを防ぐには
手洗いが大切!
どこかでO157に触れている可能性はあります。
特に、O157は糞便に潜んでいるので
- 公衆トイレ
- 動物ふれあいなどで牛などを触った後
- 牛舎などの近くの水路
- 不特定多数が訪れるテーマパーク
などではしっかり石鹸で手を洗うことを心がけましょう。
特に食べる前にはしっかり手を洗うことを徹底したいですね。
子供がいる家庭ではなおさらです。
携帯用のアルコールジェルも有効に活用したいところです。
熱に弱いということは
肉類など調理段階での加熱がO157の予防に一役買います。
心配なのは、サラダなどの生野菜。
ポテトサラダもじゃがいもは茹でてありますが
基本的には生ものに分類されますよね。
一番注意しなければいけないのは
生肉を切ったまな板、包丁、手などでそのまま生野菜などを調理すること。
私はお肉を切ったまな板は熱湯をかけたあと
家庭用漂白剤でブリーチしています。
調理でのO157予防方法
- お肉類と野菜のまな板は別々にする
- 適宜まな板の消毒をする
- 肉を切った後は石鹸で洗う(持ち手もしっかり)
- スポンジもしっかり洗う
- 食材の加熱処理は75℃で1分間以上
- 手を拭くタオルも清潔に保つ
- 台拭きタオルの消毒も忘れずに
- 冷凍肉の解凍は室温で自然解凍しない
- 買い物の時点でも肉類と生で食べる野菜類が直接触れないように気を付ける
- 肉類はビニール袋に入れてドリップなどが漏れないようにする
一般的なO157予防方法
- 手洗いの徹底
- トイレのあとは必ず石鹸で手を洗う
- 洗面所のタオルは毎日清潔なものを使用
- トイレにスマホは持ち込まない
- トイレ掃除にはアルコール除菌剤を使用
- 玄関のドアノブ(外・中)のアルコール除菌
マスクをするというのはO157の予防には効果がありません。
O157は空気感染しないので、飛沫感染対策は有効でないと覚えておきましょう。
外食時のO157予防方法
もう1つ、O157の予防で大切なのは、
汚染された食べ物からの感染予防。
堺市の事例では”給食”でした。
2017年では惣菜店でのポテトサラダ。
O157の感染源としては、
家庭よりも飲食店、外食などが多いと思われます。
O157に汚染された牛ミンチで作られたハンバーグが
中まで火が通ってなかったためにO157感染した事例もあります。
一番多いのは、牛肉によるO157感染です。
これに関しては予防しづらいという部分はありますが、
気を付けることができることもあるので確認してみましょう。
- 焼肉では生肉に触れた箸で生野菜などを触らない
- お肉はよく加熱して食べる
- ハンバーグなど中まで加熱されているかチェック
- 外食では生ものよりも加熱されたものを選ぶ
- 衛生管理の怪しいお店は避ける
- 鮮度がよくなさそうなお店は避ける
中には素手で食肉を扱い、
その手でお金のやりとりをするお店などもあるので
外出先から帰ったあとは手洗いは欠かせませんね。
とはいっても、
給食がO157の感染源になると
子供を守りようがないのが不安です。
家庭で出来るO157の消毒方法は?
O157は、
- 熱消毒
- アルコール消毒
- 塩素
が有効です。
具体的には、
- 包丁、まな板の熱湯消毒
- まな板の塩素消毒(ブリーチ)
- 台拭きなどの煮沸消毒
- テーブルなどのアルコール消毒
- トイレの便器のアルコール消毒
- 手などのアルコールジェル使用
- ドアノブ、洗面所のアルコール除菌
O157の二次感染予防のための消毒方法
もしも、家庭内にO157感染者がいる場合は、
二次感染を防ぐために
患者の排便の取り扱いにはよく注意しましょう。
基本はアルコール消毒は噴射ではなく、拭き掃除!
- 排泄物を触った手は石鹸でよく洗う
- 患者の排便の処理はゴム手袋を利用する
- 患者の排便処理のあとは速乾式のアルコール剤で消毒する
- 使用後のおむつなどはビニール袋で密閉して廃棄する
- フローリングの床はアルコール除菌する
- カーペットはアルコールスプレーをかける
- 患者の排便のついた衣服、タオルは家庭用漂白剤を使用、または熱湯消毒する
- まな板、食器、包丁、ふきんは熱湯消毒する
- 患者がトイレを使用したあとは、便器、ドアノブなど触った場所をアルコール消毒
ちなみに、
O157感染者がいる場合は
- お風呂は湯船につからないでシャワーを推奨
- お風呂につかる場合は家族の最後に入る
- その際の浴槽の消毒は必要なし
- バスタオルは共用しない
- ベッドシーツなどは家庭用漂白剤で消毒
と熱湯消できるものは熱湯消毒
できないものはアルコール消毒
と使い分けましょう。
食器に関しては、
消毒まではしなくても洗剤と水洗いでOK!
O157は経口感染ではなく、糞便を介して人から人へと感染するので
どこをしっかり消毒したらいいかを抑えればいいですね。
まとめ
子供がいる家庭ではO157感染症は何としてでも予防したいもの。
家庭で出来る消毒はアルコールが有効なので
積極的に利用するといいかもしれません。
アルコール77%の非常に強力な除菌力と、
酒造会社ならではの純水使用で極めて純水度が高い除菌スプレー。
なんと食べ物に直接噴射して殺菌できるアルコール消毒剤がこちら!
厚生労働省認可の食品添加物指定です。
遺伝子組み換えを行っていないサトウキビ原料由来の醸造用アルコールと
緑茶から抽出した高純度カテキンを配合した純水度の高いアルコール消毒スプレーです。
手指へのアルコールジェルの多用は
子供には避けたいという問題もありますが
うまく使い分けて外出先など手を洗えない場所に限る
自然な素材を利用しているスプレーなど
使い過ぎないようにしたいですね。
これ以上O157の感染事例が増えないことを願うばかりです。
参考サイト:http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/jyoho/page5/syoudoku_3.html