観測史上最大の太陽フレアの等級は?過去の太陽嵐の規模や影響は?
2017/09/14
27年ぶりの巨大太陽フレアが9月6日に起こりました。
ちょうど世界情勢は北朝鮮とアメリカの全面戦争?というムードですが
それどころではないかもしれない?!
太陽フレアによる地球滅亡を描いたニコラス・ケイジ主演のKnowing(ノウイング)を
思い出します。
今回の2回目の太陽フレアがX9.3
この太陽フレアの等級について調べてみました。
Contents
太陽フレアの等級とは?
太陽フレアはX線の強さによって等級があります。
A→B→C→M→Xと強くなります。
太陽フレアの等級(上から弱い順) | |
A | |
B | |
C | 地球上で観測できる影響はなし |
M | ラジオ電波など電波障害がみられたり、宇宙飛行士に危険があることも |
X | フレアが地球の10倍ものサイズになることもある。水素爆弾10億個分の威力 |
10倍ずつ大きくなっていくので
XはMの10倍、Cの100倍の強さということになります。
A、B, C、Mは9までしかありませんが、Xはそれ以上クラスがないので
10を超える場合もあります。
A9の次は、B1になるということですね。
2017年9月の太陽フレアの等級は?
今回の太陽フレアの等級は
1回目はX2.2
2回目はX9.3
2回目の9.3は通常の1000倍もの規模だそうなので
いかに巨大な太陽フレアなのかわかりますね。
ここで気になるのは
過去にどのくらいの規模の太陽フレアの等級が記録されているのかということ。
記録しているのはNASAです。
人類上最も大きな太陽フレア(太陽嵐)の等級は?
2003年11月4日のX28
(のちにX45という評価という意見もでました)
過去の大きな太陽フレア(太陽嵐)の等級は?
- 2001年4月2日 X20
- 2003年10月28日 X17.2 、X10
- 2005年9月7日 X17
- 1989年3月13日 X13
- 2011年8月9日 X6.9
- 2012年3月7日 X5.4
- 2011年2月17日 X2
過去最高額の被害を出した太陽フレアの事例【カナダのケベック州の停電】
この中で直接的な被害がでたのは、
1989年3月13日カナダのケベック州で発電所の送電線が影響を受け
9時間にも及ぶ停電6億人に影響し、200兆円の損害を出した事例。
このときはX13でした。
2012年7月23日に起きた太陽フレアによる太陽嵐は、
過去150年間でもっとも強大なものだったと2014年になってNASAは発表し、
このカナダの事例の2倍もの強度だったという。
あと1週間発生が遅れていたら地球を直撃し、
人類は大変な参事に巻き込まれていたと思われます。
この時の等級は数値では明らかになっていないようです。
このときは地球をかすめただけでズレてくれたので助かったんですよね。
人類史上過去最大の太陽フレア【Carrington Event(キャリントン・イベント)】
日本では、1859年の太陽嵐として知られています。
直接的な被害などはないものの世界中でオーロラが楽しめたそう!!
イギリスの天文学者リチャード・キャリントンが観測したのでこの名前がついています。
1859年9月1日に最大の太陽フレアを観測。
コロナ質量放出は大規模で、17時間後地球に到達。
太陽フレアを観測し始めたのが1859年8月28日。最後にどかんときた太陽フレアは
たいてい数日、今回の9月6日の太陽フレアも発生は6日、
地球到達は8日と予測されているように、
2~3日後に地球に到達することが多いので17時間は異常に速かったんですね。
1859年9月1日から2日にかけて記録上最大の磁気嵐が発生した。カリブ海沿岸等世界中でオーロラが観測され、ロッキー山脈では明るさのために鉱山夫が朝と勘違いして起きて朝食の支度を始めてしまうほどであった。アメリカ北東部でたまたま起きた人はオーロラの明りで新聞を読むことができた。
ヨーロッパおよび北アメリカ全土の電報システムは停止した。電信用の鉄塔は火花を発し、電報用紙は自然発火した[6]。電源が遮断されているのに送信や受信が可能であった電報システムもあった。
引用元:ウィキペディア1859年の太陽嵐
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まとめ
2017年9月6日の太陽フレアの等級は
X9.3 なので
過去の事例を見てもとてつもなく大きなものではないと言えるかもしれませんが、
怖いのは”直撃”
国と国で戦争をしている場合じゃない、
みんな地球に生きる人類なのだから。
そんなメッセージを伝えるような自然の脅威ですね。