【リオ五輪水泳】オーストラリア国内の反応は?自由400金豪マックホートンツイッター大炎上!
日本も金メダルをはじめ、メダルラッシュに沸く競泳。
そんな中、とても気になるニュースが!
400m自由形で金メダルを獲得したマック・ホートンが、
銀メダルの中国、孫楊(ソンヨウ)を「薬物使用者」と呼んだらしい。
孫楊は、前回のロンドン五輪の金メダリスト、いわば中国のスター選手。
このホートンの発言に怒ったのは、孫楊本人ではなく、
中国市民。
ホートンのインスタグラムやツイッターのコメント欄は、
中国人の書き込みで荒れている!
このスイミングプール外での場外乱闘は、
中国側、オーストラリア側からそれぞれ見ると、
反応がまったく異なるだろうと気になり、調べてみました。
(画像元:https://www.theguardian.com)
Contents
実際に、孫楊は、薬物使用者なのか??
まず、事実はどうなのか?
孫楊は、2014年、ドーピング検査で興奮剤トリメタジジンに陽性反応を示し、
3か月の出場停止処分を受けていることは事実のようだ。
孫楊は、2012年ロンドン五輪の水泳男子400メートル自由形、
1500メートル自由形の金メダリストである。
中国人にとっての大スター。
そんな彼が、ドーピング検査で興奮剤トリメタジジンに陽性反応を示し、
たったの3か月の出場停止処分になったのは、2014年5月17日。
練習の拠点としていた、ホートンの母国オーストラリアでの出来事。
そのあと、オーストラリアを追放されている。
ドーピング違反では、通常ありえないほどに短い3か月の出場停止期間が、
8月に終わると、直後の9月、第17回アジア競技大会に出場。
400メートル自由形、1500メートル自由形、4×100メートルメドレーリレーと、
3種目で金メダルを獲得している。
しかも、この薬物違反が公表されたのは2014年11月。
世界反ドーピング機構(WADA)の規則によると、
薬物違反をした場合、20日以内に公表しなくてはいけないのだそうだ。
中国反ドーピング機関(CHINADA)が、20日以内に公表できなかった理由を
説明している。
「他の事例で手一杯になっちゃったんだよ~」
あ、怪しすぎる...
そして、課されるのは、3か月という短い出場停止処分ではなく、
通常2年ほどの出場停止処分。
過去には、永久資格停止処分を受けた選手もいることを考えると、
「3か月」は異常に短いうえ、公表の時期に中国の何らかの意図がうかがえる。
これに対し、世界反ドーピング機構(WADA)は猛反発し、
金メダルはく奪を訴える声も上がったが、
結局、金メダルのはく奪や出場停止期間の変更などはなかった。
どうやら、薬物使用が故意なのか、
本人の知らないうちに誤って摂取してしまったにしろ、
事実に間違いはないようです。
孫楊本人の、ドーピング検査違反への言い分とは?
2014年5月17日に禁止薬物が検出された彼は、7月の公聴会で自身の無実を主張。
この結果が、中国水泳連盟による3か月の出場停止処分。
自国の機関による出場停止処分だから、軽くなっても当然といえば当然。
問題となっている興奮剤トリメタジジンは、
1月に世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物リストに加えられたばかりのもの。
孫楊はそれを知らず、医療行為のために摂取したと主張したそうなんだが、
医療行為がどんなものであったかは明らかにされておらず、
知らなかったという一点張りなのも怪しい。
孫楊は、故意にトリメタジジンを摂取したわけではないし、
禁止薬物リストに追加されていたことも知らなかったと主張。
本人は、とてもショックを受けているというコメントを発表しているが、
もし、この薬物によってスイミングのパフォーマンスが改善されていたとしたら
銀メダル以下ライバル選手のほうが、ショックかもしれない。
マックホートンの荒れまくるツイッターコメント欄
(画像元:http://www.abc.net.au/)
マック・ホートンのツイッターのコメント欄は荒れに荒れて炎上。
このコメント欄に、孫楊を支持する中国人ファンからのあるコメントで、
「孫楊選手は、心臓の治療のための薬に違反薬物であるトリメタジジンが入っていた」
とある!
水泳選手なのに、心臓の治療がいるの??
それまたちょっと不思議な話に聞こえる。
マックホートンのツイッターコメント欄は、大炎上!
中にはとてもクリエイティブなイラストや写真付きでコメントをする強者も。
(画像元:マックホートン本人ツイッター)
ツイッターだけでなく、インスタグラムも、フェイスブックも炎上。
中国人ファンは、強烈にホートンの謝罪を要求。
その執念というか、情熱というかすごいですよ。
中国は、オーストラリアからの公式謝罪を要求しているようですが、
マック・ホートン本人は、発言撤回の意思はない模様。
では、オーストラリアではどのように報道されているのでしょうか?
五輪競泳マック・ホートンと孫楊の「薬物使用者」発言に対するオーストラリアの反応は?
実は、オリンピック競泳の本番前の練習中に、マック・ホートンに対し、
孫楊は、ホートンの顔に水をかけたことが判明。
そのときのことを、ホートンはこう語っている。
「君は、僕の顔に水をかけることによって、ハローと挨拶してるんだろうけど、
僕は、無視した。だって、僕は、【薬物使用者】に関わってる暇はないんだ」
競泳自由形400m本番のあと、金メダルを獲得したホートンはこう言っている。
「僕には、選択肢がなかったんだ。孫楊に勝つしかね。」
「最後の50mは、ずっと自分がなんて言ったか、もし、孫楊に負けることがあったらなんて言われるか」
「僕が【薬物使用者】という言葉を使ったのは、孫楊がドーピング検査で陽性という事実があるからだ。そして、陽性反応だったアスリートがまだ競技を続けられることが問題だから」
これに対し、孫楊本人は、
「僕はあのオーストラリア人アスリートがなんて言おうが構わない。僕は自分にできるベストを尽くして、潔白であることを証明してきたから」
と、まったく感情的になることなく、事実だけを報道。
マック・ホートンは、リオオリンピックで初の金メダルをオーストラリアに
もたらした功労者ですしね。
とても冷静に、さらっと事実だけを報道しておしまい。
この中国人ファンの怒りがどのように終結を迎えるのか気になるところです。