サルモネラ菌の感染原因はペットとキス?卵以外の経路や予防は?
山形県鶴岡市の2つの医療機関で計14人の患者がサルモネラ菌に感染し
80代の女性が死亡するというニュースが!
サルモネラ菌というと”卵”、とくに’鶏卵”のイメージがありますが、
今回の山形県鶴岡市のケースでは、食中毒か感染症かまだわからないのだそうです。
サルモネラ菌の食中毒や感染症の感染経路はどんなものがあるのか、
まとめます。
Contents
サルモネラ菌ってどんな菌?流行期間のピークは?
サルモネラ菌による食中毒や感染症の原因になるのは、
サルモネラ・エンテリティディスという細菌です。
乾燥や低温に強く、冷凍しても完全に不活性化しません。
サルモネラ属の菌は2500種類くらいあるので
サルモネラ菌感染といってもさまざまです。
実はこのサルモネラ菌は自然界に存在している菌。
にわとりが産む鶏卵はサルモネラ菌感染の原因として広く認知されていますね。
7~9月の夏季がピーク!
暑い時期が要注意です。
サルモネラ菌の食中毒・感染症の感染経路は?鶏卵以外にはどんな感染原因がある?
サルモネラ菌の感染は、食中毒と感染症の2つの感染経路や原因があります。
汚染された食品が原因となる「食中毒」による感染経路
感染者やペットの排泄物が原因となる「感染症」
サルモネラ菌による食中毒では、鶏卵が感染経路になることが有名ですが、
サルモネラ菌感染は、ひとからひとへとうつる、
またはペットからひとへとうつるのでそうなるとサルモネラ菌の感染症では、
O157感染症のように感染者の排泄物、ふん便が感染経路になってしまうのですね。
サルモネラ菌による食中毒の感染経路・原因は?
【感染原因】
- 汚染された食品の生食、不十分な加熱
- 汚染された調理器具や手などによる経口感染による二次汚染
【感染経路】
- 鶏卵の殻、卵の中身、生肉、生レバー、鶏肉、牛肉、豚肉など
- 二次汚染では、まな板、包丁、ふきん、手、調理台など
サルモネラ菌というと、鶏卵というイメージが強いのですが、
卵の殻だけでなく、卵の中身にも感染が確認されています。
卵を生、または加熱不十分で食べる、調理するメニューは注意!
オムレツ、目玉焼き、卵ご飯、ケーキ、手作りマヨネーズなど。
サルモネラ菌は、熱に弱いので75度で1分以上の加熱で死滅します。
卵や肉類はしっかり加熱する必要がありますね。
アルコール消毒・塩素消毒も効果的なので、
まな板や調理台などは殺菌をしっかりしましょう!
サルモネラ菌による感染症の感染経路・原因は?
【感染原因】
- 患者・感染者のふん便処理後の手洗い・消毒が不十分
- 患者・感染者の触ったものにサルモネラ菌が付着している
【感染経路】
- ドアノブや便器などからの接触感染
- ペットからの接触感染(犬、猫、ミドリガメなどの爬虫類など)
- サルモネラ菌に感染した動物からの感染(ネズミの糞尿など)
ドアノブやトイレ、便器などは
アルコール消毒が有効です。
サルモネラ菌感染の予防対策は?
サルモネラ菌は、乾燥・低温に強いので
冷凍した肉などでは解凍すれば、サルモネラ菌感染をする可能性があります。
冷凍では、サルモネラ菌は不活性化しないのです。
しかし、サルモネラ菌には弱点が多いんです!
熱に弱い=75度で1分以上加熱
アルコール消毒が有効
塩素消毒が有効
肉類、魚類、卵はしっかり加熱することを意識しましょう!
- トイレの水洗レバー、便座、ドアノブ、
- 猫・犬のトイレ、ふん便処理後、
- まな板、包丁、ふきん、調理台、
卵の殻などにアルコール消毒スプレーを利用して
サルモネラ菌の殺菌をすることが有効です。
アルコール77%の非常に強力な除菌力と、純水使用で極めて純水度が高い除菌スプレー。
ほぼ水で出来ているんですね。
厚生労働省認可の食品添加物なので食品に直接噴霧でOK。
卵の殻にも直接吹きかけて消毒できるスプレーならこちら!!
サトウキビ原料由来の醸造用アルコールを使用し、
緑茶から抽出した高純度カテキンを配合で除菌効果も長時間持続!
500mlや1Lなどさまざまなサイズが用意されています。
子供にも安心で食べ物に直接吹きかけてもOKなアルコール消毒剤を探しているならぜひ!!
ペットを触ったあとや手指の消毒にはポンプタイプが便利です。
ペットがサルモネラ菌感染症の原因に!サルモネラ菌保有率が高いペットは?
ペットからサルモネラ菌に感染する可能性があるってご存知ですか?
サルモネラ菌はもともと自然界に存在する細菌。
ペットの腸にはサルモネラ菌が存在します。
ペットとの接触によってサルモネラ菌に感染してしまうことが!!
どのペットがサルモネラ菌の保有率が高いのでしょうか?
1位 カメなどの爬虫類
2位 家畜(牛、豚、鶏)
3位 犬・猫
特にカメのサルモネラ菌保菌率は90%ともいわれます。
身近なペットである犬や猫は、3~10%程度とそれほど高くはありませんが
注意は必要です。
カメ以外にも、ヘビ、イグアナなどの爬虫類のペットは要注意です。
特にミドリガメに注意。
ペットからサルモネラ菌に感染しないための予防法は?
ペットからサルモネラ菌に感染しないためにはどんなことに気を付けたらいいのでしょう?
- ペットを触ったら手を洗う
- 犬・猫のふんの処理
- ペットとの口移し、キス
- カメの水槽の掃除時
特に室内猫・犬のトイレを子供が触ってしまったことによる
サルモネラ菌への感染が報告されているので
室内猫・室内犬のトイレのふん便処理は注意が必要ですね。
サルモネラ菌の食中毒・感染症の症状は?
サルモネラ菌による食中毒・感染症は、
悪心(おしん)、嘔吐、腹痛の症状から始まることが多く、
38℃前後の発熱を伴うこともあります。
繰り返す下痢がつらい症状です。
サルモネラ菌による食中毒・感染症の症状は3~4日程度継続しますが、
時には1週間以上に及ぶこともあります。
サルモネラ菌に感染してから8~48時間の潜伏期間を経て
症状が出ます。
サルモネラ菌による食中毒・感染症の症状
- 吐き気・むかむかなどの悪心
- 嘔吐
- おへそ周辺の激しい腹痛
- 38度前後の発熱(40度になることも)
- 下痢
- 粘血便や膿の混じった便
子供や高齢者は少ない菌量で、
サルモネラ菌の感染症を発症するので要注意です。
さらに、重症化しやすいので感染を防ぐことが重要です。
まとめ
O157感染症も恐ろしいですが、
サルモネラ菌の感染でも子供や高齢者にとっては脅威です。
サルモネラ菌の感染経路や感染原因をしっかり確認して
予防に努めましょう!