ドリームワールド事故後の再開はいつ?ゴールドコーストアトラクション事故原因は?
2016/12/02
2016年10月25日午後2:20ごろに起きたオーストラリア、
ゴールドコーストにあるドリームワールドでの川下りアトラクション転覆事故から
約1か月。
この事故はオーストラリアでも、かなり報道されました。
日本では、あまり詳細に報道されていないようですが、
小さな子供を持つ母として、
子供が大好きなテーマパークのアトラクションで起きた悲しい事故。
アトラクションに関する安全管理も不安を覚えます。
これから、ホリデーシーズンを控え、
オーストラリア旅行を計画されている方、
ゴールドコースト旅行の予定がある方は
ドリームワールドの再開がいつになるのか気になっているかもしれませんが、
パーク開園の見通しは立っているのでしょうか?
いったいどのような事故だったのでしょうか?
ゴールドコーストのほかのテーマパークへの影響は?
事故から1か月が立ち、検証は進んでいるのでしょうか?
Contents
ドリームワールド史上最悪の川下りライド転覆事故とは?
ドリームワールド35年の歴史の中でも
史上最悪の事故が起きたアトラクションは
Thunder River Rapids
大きなゴム浮き輪の形をした6人乗りライドで激流を下るアトラクション。
アトラクションには身長制限がつきものですが、
このアトラクションは身長120センチ以上という制限がありましたが、
だいたい小学2年生程度の子供から乗れるということですね。
スピードがでますが、絶叫マシーンというほどではなく
どちらかというと家族みんなで楽しむファミリーライド的なアトラクションでした。
オーストラリアのテーマパークの事故では、
1979年ルナパークで9人が亡くなったゴーストトレイン火災事故以来の
大きな事故となってしまいました。
(画像元:http://www.abc.net.au/news/2016-10-28/what-we-know-so-far-about-the-dreamworld-tragedy/7974358)
事故の全貌、そのとき何が起こったのか?
事故があった当日、
Thunder River Rapids Rideは、朝から何度か不調のため調整中になったりと
事故の予兆はあったようでした。
一度、アトラクションの水をすべて抜いて、
機械の調整をおこなったあと、
やっと再開され、この事故へとつながっていきました。
この浮き輪の形状をしたライドは、
水の上を勢いよく滑り落ちていくタイプのアトラクション。
『ほどほどの中程度のスリル感』が売りのファミリーフレンドリーと宣伝されています。
次の動画にもでてきますが、子供に大変人気のあるアトラクションでした。
ライドに乗っていた人々
事故があったライドは6人が乗っていました。
その前のライドが空のままでしたが、このライドが何らかの理由で
下にあるベルトコンベヤーにひっかかり、ストップしてしまったところに
大人4人、子供2人の6人が乗ったライドが衝突して、転覆。
大人4人が犠牲となりました。
事故を目撃したひとによると、
それは、ほんの一瞬の出来事だったそうです。
犠牲者は、ニュージーランド出身の42歳の女性 Cindy Lowさん
(10歳の息子と同乗)
夫と小学生の娘さんは分かれてほかのアトラクションに行っていて無事でした。
32歳のオーストラリア人女性 Kate Goodchildさん、
(12歳の娘と同乗)
8か月の娘さんと夫が、母子を見守っているさなかでの事故でした。
Kateの兄、Luke Dorsett氏(35歳)
Lukeのパートナー38歳 Roozbeh Araghi氏
(画像元:http://www.couriermail.com.au)
転覆した際に投げ出されて2人が溺れ、
2人がベルトコンベヤーの下に入り込んでしまったと報道されています。
救急隊が、生存は不可能なほどの負傷であったと伝えており、
この事故の凄まじさを物語っています。
事故があったのは午後2:20
救急隊が現場に到着したのは10分後の2:30
そして、午後4:00
無事を祈る多くの人のもとに残念な報告が届きました。
転覆の直前に子供2人(Kateの12歳の娘さんとCindyの10歳の息子さん)は
ライドの外に投げ出され、かすり傷だけで助かりました。
”ミラクルだ、神のみぞなせる業だ”と関係者はコメントしています。
目の前で母を亡くした2人の子供たちのショックは計り知れません。
子供たちには、カウンセリングなど必要なサービスの提供が予定されているそうです。
特に、12歳の娘さんはパニック状態で
落ち着かせることが大変難しかったと現場に居合わせた女性が語っています。
この事故は、アトラクションを待っている人の列の真横で起きたために
たくさんの子供たちが事故を目撃してしまいました。
日本人のみならず、オーストラリア人にも人気のホリデー先のゴールドコースト。
犠牲になった2家族もホリデーでゴールドコーストを訪れていました。
楽しいはずのホリデーが、こんな結果になるなんて
誰が予想できたのでしょう。
この事故は防ぐことはできなかったのでしょうか?
子供を安心して、テーマパークで遊ばせることはできないのでしょうか?
何度も指摘されたアトラクションの安全性
実は、ドリームワールドは
この日も、タワー オブ テラーなどのアトラクションが調整中になったりと
アトラクションに関する安全管理を指摘する声が上がっていました。
4月にも、似たようなアトラクションで
男性が溺れそうになり、調査のため週末だけ閉園したことがありました。
アトラクションで溺れるってとんでもないことですよね?
幸いにもこの時は、最悪の事態は免れましたが、
そのあとも、
パーク利用者から、
このままでは誰かが亡くなるかもしれない!とパークへクレームがでていました。
しかし、クレームを申し出た方はパーク側はまともに取り合ってくれなかったと語っています。
そのため、彼女はテレビ局のメディアに対して、
クレーム内容を公開しています。
それからわずか2週間ほどで今回の事故が起きてしまったのです。
ドリームワールドは現在も閉鎖中。開園のメドは?
https://www.dreamworld.com.au/
実は、ドリームワールド側は数日後の再開を予定していましたが、
それが何度も変更になり、犠牲者の葬儀が終わるまで閉園すると発表されました。
しかしながら、安全性の保障の見通しは立っておらず、
事故原因もまだ判明していないため
閉園が続いています。
閉園中ですがパーク従業員の給与は支払われ続けているそうです。
こういったところはしっかりしているオーストラリアですが、
あまりに身近なテーマパークで起きた事故。
ゴールドコーストにはほかにもテーマパークがありますが、
影響はないのでしょうか?
ゴールドコーストのほかのテーマパークの混雑状況は?
http://seaworld.com.au/
Sea World、Movie Worldにも絶叫系のアトラクションはあります。
今月、ゴールドコーストへ行ってきたのですが、
これらのテーマパークの混雑状況は特に影響はないようです。
待ち時間も長いもので45分ほどでした。
ドリームワールドの閉園中による影響はあまりないようですので、
Sea WorldやMovie Worldを訪れる予定の方はそれほど神経質にならなくてもよさそうです。
しかし、Sea Worldにある同じようないかだにのって水の上をすべるアトラクションは
水が抜かれ、停止されていました。
Sea Worldでは、全部で2つほどアトラクションが停止中、
Movie Worldでは、4つのアトラクションが停止中と
アトラクション目当てで訪れるひとにはがっかりするような状況でした。
もちろん事故があってからでは遅いですが、
もし、今回の事故がなかったらこれらのアトラクションは運営中だったかもしれない。
安全管理を再度問うきっかけにもなったのは間違いないようです。
まとめ
子供たちが、絶叫系アトラクションに乗りたがるのを
不安を感じながら送り出すことに疑問を感じます。
楽しいはずのテーマパーク。
家族が思い出を作る場所で悲しい事故があってはならない。
”絶対に”安全かどうか、
本当によくよく確認してほしい。
テーマパークの運営費などの問題もあるのでしょうが、
パーク利用者にとって、アトラクションの安全性は何よりも重要です。
情報の公開を求める声をあげることも必要なのだと思います。
今回の事故の原因究明はまだこれからですので、
また最新の情報が発表されたら記事をアップします。