瀬立モニカはパラカヌーだけじゃない!シットスキーでも2018平昌(ピョンチャン)パラリンピック連続出場?!
2016年リオデジャネイロパラリンピックに、パラカヌーで初出場を果たす瀬立モニカ。
彼女はまだ18歳。2020年、東京パラリンピックのカヌーで金メダルを獲ることを期待されている選手です。
しかし、2018年の平昌パラリンピック(ピョンチャン)にも日の丸を背負って出場するかもしれないらしい!
夏季&冬季両方のパラリンピックに出場できるってすごすぎる!
Contents
瀬立モニカ選手は冬季オリンピックの何の競技で出場を狙っているの??
瀬立モニカ選手は、今回のリオパラリンピックは、
本命の東京パラリンピックへの準備段階としてとらえている。
東京パラリンピックの頃には、まだ22歳。これから日本パラカヌー界を背負っていくまさしく期待の星。
あくまでも、目標は2020年東京でのパラカヌー競技の金メダル。
でも、さっき、2018年の平昌(ピョンチャン)パラリンピックに出場って?
それは、冬のパラリンピックですよね。
今回の2016年リオ、2020年の東京の夏季オリンピックの間に開催される
2018年の冬季平昌パラリンピック(ピョンチャン)と
瀬立モニカ選手は異例の夏季、冬季連続で出場ってどういうこと?
え?冬のオリンピックにもカヌーあるっけ??
そう思いました?
もちろん、ありません。
瀬立モニカ選手が参加を期待されているのは、
クロスカントリースキー競技です。
(画像元:http://www.kanpara.com/?p=3580)
パラリンピックのクロスカントリーとは?
クロスカントリーに参加する選手は、障害の種類によって3つのカテゴリー分けされるだけでなく、
各自の障害の程度も考慮されたタイムで競うことになります。
クロスカントリーは次の3種類のカテゴリーがあります。
立位(スタンディング)、座位(シッティング)、視覚障害(ビジュアリーインペアード)
立位と視覚障害カテゴリーには、2種類の走法があり、
あらかじめ専用のカッターで作られた2本の溝を走るクラシカル走法と、
スケーティングの技術を競うフリー走法があります。
クラシカルはスキーを左右平行に保ちながら2本のシュプール上を滑る走法で行う種目。
(スケーティング走法は禁止されています。)
クラシカルは、スキー板を交互にキックする走法です。
フリーはスキーを逆八の字に開いてキックするスケーティング走法など自由な走法でタイムを競う種目。
座位では、シットスキーと呼ばれる2本のスキーにフレーム椅子を取り付けたような器具に座ってレースを行います。
なので、クラシカルやフリーなどの種目にはわかれていません。
そのほかに、クロスカントリーにはスプリントとリレーがあります。
スプリントは、個人スプリントが行われる競技。
リレーは、1チーム4名で行うチーム戦。
視覚障害のレースは、前を滑るガイドを追うような形でレースが行われます。
(参考:http://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/cross-country-skiing.html)
パラリンピックでは、純粋に実走タイムだけではなく
各選手の障害の程度によって、”係数”をかけて公平さを保つ努力がされているのです。
各競技者は30秒間隔でスタートする。
障害の異なる、複数のクラスの選手が同時に競技を行ない、
国際パラリンピック委員会が設定した係数(%)というハンディキャップを選手の記録に掛けて、順位を決定する。
引用元:ウィキペディアのパラリンピッククロスカントリー
パラリンピックのクロスカントリー競技の種類は?
男子
立位(スキー)
スプリントクラシカル
10kmクラシカル
20kmフリー
座位(シットスキー)
スプリント
10km
15km
女子
立位(スキー)
スプリントクラシカル
10kmクラシカル
15kmフリー
座位(シットスキー)
スプリント
5km
10km
瀬立モニカ選手が出場を目指すのは、クロスカントリーの座位(シットスキー)種目ですね。
瀬立モニカ選手のシットスキーの腕前は?シットスキーを始めた理由は?
モニカ選手が、シットスキーを始めたのは、2015年12月。
そして、2016年1月16、17日に北海道の旭川で開催された
第18回全日本障害者クロスカントリースキー選手権大会(クロスカントリースキーフェスタ2016)の
シットスキー部門で見事優勝!
(画像元:http://www.kanpara.com/?p=3580)
モニカ選手が、シットスキーを始めたのは、
日本障害者クロスカントリースキー協会からの誘われて、強化合宿に参加したのがきっかけ。
リオパラリンピックで出場するパラカヌーの冬場のトレーニングにもとても役に立ったそう。
カヌーを漕ぐ動きと、シットスキーを滑る動きがとても似ていることと、
冬場の筋力トレーニングにぴったりという理由で始めたシットスキーでも、
持ち前の抜群の運動神経でこの結果。さすがです。
パラカヌーだけでなく、シットスキーのトレーニングをもっと積んでいけば、
冬季パラリンピックの出場も夢ではありません。
モニカ選手は、身体能力が高いだけでなく、とても器用な選手だそうです。
呑み込みが早いのでしょうね!
パラカヌーでのリオパラリンピックのメダル獲得もぜひ実現してほしいですが、
そのあと、シットスキーでの2年後の冬季パラリンピックを本気で目指してほしいと思います。
瀬立モニカ選手のシットスキーでのライバルは?
2014年ソチパラリンピックでは、クロスカントリー座位に出場したのは、
江野麻由子選手。瀬立モニカ選手と同じ1997年生まれ。
高校2年、16歳でのパラリンピック出場はソチパラリンピック日本代表の最年少でした。
江野選手は、ソチでは、クロスカントリー女子スプリントと、同5kmフリーに出場しました。
スプリントでは予選落ち。5Km座位は21位。
メダル獲得はなりませんでした。
間違いなく、2018年の平昌パラリンピックでメダルを狙ってくるでしょう。
瀬立モニカ選手と同じく20歳で平昌パラリンピックを迎えます。
江野選手は、小学校3年生でシットスキーを始め、中学2年14歳で本格的に競技を始めています。
本格的に始めて2年でパラリンピック出場ですからすごいですよね!
この2人が、クロスカントリー座位の出場枠を競うことになるのか、
2人とも出場できるのか、とても気になるところです。
パラリンピック選手で、夏季、冬季連続出場した選手っているの??
とても気になって調べてみました。
パラトライアスロンの佐藤圭一選手(37歳)が2016年リオへの参加で初夏季パラリンピック出場果たします。
種目は、パラトライアスロン。
2010バンクーバー、2012ソチ冬季のパラリンピックに
クロスカントリー、バイアスロンで2大会連続出場しています。
佐藤圭一選手は、もともとは冬のクロスカントリー、バイアスロンの選手なので、
瀬立モニカ選手と逆バージョンですね。
まとめ
18歳の若さで、パラカヌーを始めて2年足らずでパラリンピック出場権を獲得し、
パラカヌー界だけでなく、クロスカントリーシットスキー界でも逸材とされる期待の星、
瀬立モニカ選手。
どこまでも、前向きで一生懸命な彼女は、
これから何度も日本のパラリンピック日本代表に名を連ねることでしょう。
2016年リオ夏季パラリンピック、2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック、
2020年東京夏季パラリンピック、2022年北京冬季オリンピックに参加したとしても、まだ24歳。
パラリンピック連続出場日本記録、いや世界記録を作ってほしいですね!
(参考:http://www.skiblog.jp/archives/2009/10/lecture1_3.html)