台風21号で関西空港のパーキングに停めた駐車料金や弁償はどうなる? - ティータイムにしよかね?

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台風21号で関西空港のパーキングに停めた駐車料金や弁償はどうなる?


 

台風21号の風速58キロという暴風は記録的な高潮を引き起こし、関西国際空港への影響は予想を超える被害となってしまいました。

奇しくも9月4日は関西国際空港の開港日で今から24年前の1994年に開港した記念日でもあったんですね。

海に浮かぶ空港のもろさが露呈した今回の被害。

まさか、高潮によって関西空港が浸水し、第一滑走路や空港ターミナル1階にも水が押し寄せることも、停泊中のタンカーが連絡橋に衝突し道路がこれほど破損してしまうことも想像できなかったですよね。

 

第一ターミナルの地下の浸水の様子を見ると、いったい復旧にどのくらいの時間がかかるのか心配になります。

関西国際空港に取り残された3000人以上の人は、結果的には7800人という数でびっくりでした。

緊急事態に情報が正確に伝わらないという点も今後の課題ですね。

 

壊れてしまった連絡橋の上り線(反対側の空港から戻る側)の道路は無事ながらもその安全性を確かめないことには一般の使用は許可されないでしょう。

となると気になるのが

 

『関西国際空港のパーキングに駐車した車の駐車料金はどうなるの?』

 

実は、関西国際空港を9月3日に出発して海外旅行に行った友人がいるんですが、パーキングに車を停めてきたんです。

その友人が「私の車大丈夫かな?」と心配しているので調べてみました。

関西国際空港のパーキングに駐車してきた車の駐車場料金はどうなる??と気になっている方の参考になると幸いです。

 

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Contents

関西国際空港の駐車場に停めた車の駐車料金は支払う義務があるの?

関西国際空港パーキング

画像元:https://www.kansai-airport.or.jp/access/parking

 

関西国際空港のパーキングはP1からP5まであります。

ここに駐車した場合は「関西国際空港一般駐車場管理規程」が適用されます。

これによると、関西国際空港のパーキングに車を停めた利用者が支払う駐車場料金の規定は下記のように定められています。

 

(駐車時間)
第14条 駐車時間は、入車時刻から出車時刻までの時間とします。ただし、事前に届出のあった場
合を除き、同一の車両を引き続き20日を超えて駐車しないで下さい。

(駐車料金)
第15条 駐車料金は、別表第3に掲げるとおりとします。
2 会社は、特に必要と認めた場合、駐車料金を割引き、又は無償とすることができます。

 

(駐車料金の徴収猶予)
第16条 会社は、利用者にやむを得ない事情があると認めるときは、第6条第3項の規定にかかわ
らず、駐車料金の徴収を猶予して出車させるものとします。

 

引用元:「関西国際空港一般駐車場管理規程」

 

第15条に定められている

2 会社は、特に必要と認めた場合、駐車料金を割引き、又は無償とすることができます。

 

今回の台風21号は、この”特に必要と認めた場合”に該当する可能性が高いと思われます。

ですので、駐車料金は無料になる可能性が高いのではと予想されます。

 

台風で空港が冠水することも、連絡橋にタンカーが衝突し道路が寸断されることも利用者にしてみれば不可抗力ですし、逆に保障が欲しいくらいですからこの状態で駐車料金が請求されることはないでしょう。

 

関西国際空港の駐車場に停めた自分の車が故障・破損したら弁償してもらえる?

空港のパーキング、停めた車

しかし、心配なのは

関西国際空港のパーキングに駐車した自分の車がそもそも無事なのかということ…。

 

友人も、自分の車が無事なのか確かめる手段がないと言っていましたが

もし、今回の台風21号の影響で冠水した関西国際空港の公営駐車場に車を停めていて自分の車が冠水するなどして故障した場合や破損した場合はどうなるのでしょうか?

弁償や保障なりしてもらえるのか気になりますね!

 

先ほどの「関西国際空港一般駐車場管理規程」を確認するとこのように書いてあります。

 

 

第24条 会社は、駐車場内における車両若しくはその積載物の盗難、紛失その他の損害については一切責任を負いません。

会社は、利用者が駐車場の他の利用者その他第三者の行為又は駐車場内に存在する車両、その付属品若しくは積載物に起因して被った被害その他駐車場内で発生した会社の責に帰さない事由に起因して被った損害について責任を負いません。

引用元:「関西国際空港一般駐車場管理規程」

 

第24条が適用されるとしたら、駐車場の運営会社である関西エアポート株式会社は”責任を負わない”という考え方ととらえることができますが、自然災害ですから弁償などお金を支払ってもらえる可能性は低いのではないかと推測できます。

 

となると、自身の保険での支払いを期待するしかないですね。

 

友人の車はそれなりの年数も立っている中古車なので、もしも故障となったとしてもあきらめはまぁつくとの話でしたが、買ったばかりの新車だったりしたら精神的にも経済的にも大きな痛手ですよね…。

 

海外旅行に行くとき、まさか関西国際空港が冠水するなんてことは誰も予想もしませんからね…。

 

 

まとめ

台風21号に限らず、南海トラフ地震などの自然災害でも空港の公営駐車場に停め車の駐車料金や保障に関しては似たようなケースになりそうですね。

 

自然災害の恐ろしさをここ数年の日本はこれでもかというほど体験していますが、まさか関空が陸の孤島になってしまうことまでは誰も予想もできませんでしたね。

 

関西国際空港は日本のハブ空港であり、その関空の機能がまったくストップするなんて予想もしませんでした!

国内線は影響の少なかった滑走路Bが利用できることもあり、9月7日に利用が再開されるようです。

しかし、国際線の再開には慎重にならざるを得ませんね。

 

この状況は経済的な損害も大きいですし、それによっていったいどれだけの人が影響を受けるか考えると台風への備えというよりは海上に埋め立てられた土地に国際空港を作るというリスクをいったいどれだけ考えて作ったのか疑問に思ってしまいます。

 

台風21号のあとにすぐ今日の北海道の震度6強の地震ですから、南海トラフ巨大地震だっていつ起こるかわかりません。

そのとき、関西国際空港はまた陸の孤島となることはないのか?

大きな津波が来て両方の滑走路が冠水することはないのか?など新たな不安を感じずにはいられません。

 

陸と関空をつなぐのが連絡橋1本ではあまりに心細いですね。

今後の対応に注目です。

 

 

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