巨大フィリピンオオコウモリ&赤ちゃん動画集!致死性のウイルスとは?
あまりの大きさに話題になっているフィリピンオオコウモリ!
リアルバットマンと呼ぶにふさわしい大きさですが、静止画だといまいちその大きさの信憑性が…
動画でフィリピンオオコウモリの実際の大きさがわかるのでは?!と思い、海外の動画を中心にまとめてみました。
フィリピンオオコウモリは温かい気候を好む動物なので、日本ではお目にかかる機会があまりないと思うんですが、実は、今、私が住んでいるオーストラリアはフィリピンオオコウモリの生息地でした!!知りませんでした。
調べてみると、フィリピンオオコウモリに関する情報がザクザク出てきたのでまとめてみます。
子供よりも大きいフィリピンオオコウモリ、よく見ると顔が可愛いんですね。
たっぷりとお楽しみください♪
Contents
フィリピンオオコウモリに関する豆知識!どんなコウモリ?
オオコウモリ(大蝙蝠)コウモリ(コウモリ目、翼手目)、大翼手類(だいよくしゅるい)に分類される。
フルーツコウモリの仲間。
英語名: megabat(メガバット)
フィリピンオオコウモリは、顔がキツネに似ていることから、Flying Fox=空飛ぶキツネと呼ばれている
- ほかのコウモリは音の反響で周囲の位置情報を獲得するエコロケーションで情報を収集するため、目は小さく、耳がよく発達しているのに対して、フィリピンオオコウモリは視覚で情報収集するため、目が大きくキツネのような哺乳類っぽい顔をしている
- 首の周りがぐるっと赤毛で覆われていて、余計キツネにそっくりに見える
- サイズは、羽を広げると2m近くになることもある
- ほかのコウモリと同じく、さかさまにぶらさがって日中は休む夜行性
- 熱帯気候の雑林や熱帯雨林に生息
- 集団生活をする
- 天敵はパイソンなどの大型蛇やタカ
- フィリピンオオコウモリはその大きさからすると意外だが、草食性で果物や花の花粉を主食とする
- 悲しいけれど、食用コウモリとして世界では食されている国もある
フィリピンオオコウモリの実際の大きさが分かる動画まとめ
さて、気になるフィリピンオオコウモリの大きさは本当はどうなの??
動画でチェックしてみましょう!
器用に足で枝をつたうんですね!
みんながみんなリアルバットマンじゃないようです。
オーストラリアのオオコウモリ(ブラックフライングフォックス)
メガバット(フィリピンオオコウモリ)の赤ちゃんのお風呂♪
おしゃぶりくわえるフィリピンオオコウモリベイビーの破壊力ヤバイ。
孤児のあかちゃんオオコウモリ。そんな瞳でおしゃぶりなんて可愛すぎる!
おいしそうにバナナを食べるフィリピンオオコウモリ
子供のフィリピンオオコウモリも羽を広げるとこんなに大きい。保護施設の動画
ちょっと猿っぽい感じがしますね。
なんとシドニーのボタニックガーデンにも生息。鳴き声がチェックできる動画です。
熱帯気候ではないけど冬がそれほど寒くならないから生息可能なのかな?
フィリピンオオコウモリの飛行可能距離は?どのくらい飛ぶのか気になる!
フィリピンオオコウモリは夜行性。
なんと一晩に50Kmもの距離を飛行可能なんです!
フィリピンオオコウモリの飛行スピードは、時速40km。
1分間に120回も羽ばたきます。
どうやってフィリピンオオコウモリはさかさまに着地するの?の答え
実は、フィリピンオオコウモリ=フライングフォックスはその飛距離が長いゆえに遠く離れた場所にある果物や花の受粉屋さんとしても大活躍しています。
主食が花粉や花の蜜、果物であるため、その果物の種子を遠くまで運んだり、雌花と雄花の受粉を助けたり、自然界にとっては大切な存在。
フィリピンオオコウモリが運ぶ人間に感染可能な致死性ウイルスとは?
フィリピンオオコウモリは実は、とてもきれい好きな生き物。
自分でグルーミングをします。
しかし、人間にとっては恐ろしい致死性のウイルスを運ぶという一面もあるのでむやみに触ってはいけません。
- フルーツバットは、エボラ熱を媒介
- ブラックフライングフォックスは、
- オーストラリアコウモリリッサウイルス(Australian bat lyssavirus )を媒介
- ヘニパウイルス(Henipavirus)=二パウイルスやヘンドラウイルスが有名
オーストラリアコウモリリッサウリルスとは?
- 1996年に発見されたブラックフライングフォックスやフルーツバットと呼ばれるコウモリが媒介するウイルス。
- 多くは病気やけがをしているコウモリが感染源になる。
- オーストラリアコウモリリッサウイルスは12種類あるリッサウイルスの1つでオーストラリアのみで発見されている。
- コウモリから人間に感染し、致死性
症状:
麻痺、精神錯乱、幻覚、痙攣、死
治療法:
感染が疑われる場合は、狂犬病ワクチンを接種。発症後にできる治療法は確立されていない。
オーストラリアでは1996年以降3人がこのウイルスで死亡。
コウモリに引っかかれたことが原因。
ニパウイルスとは?
- 1997年~1999年にかけてマレーシアで3回確認された新興ウイルス。
- コウモリからブタに感染し、人に感染することが多い
- 感染源はコウモリ、ブタ、ウマなど
症状:
- 人の場合は、脳炎。日本脳炎に似た症状
- 治療法はなく、対症療法のみ
- 致死率は50%
ヘンドラウイルスとは?
- 1994年オーストラリアのブリスベンで初確認
- その時の発生状況は競馬施設
- 馬が感染源で馬はオオコウモリから感染する
- オーストラリア以外で発症は確認されていない
症状:
- 急性肺炎、急性呼吸困難、神経症状
- 致死率75%
- 治療法は確立されていない
まとめ
本当にバットマンのような大きさまで成長するフィリピンオオコウモリですが、赤ちゃん時代はとてもかわいいですね!
可愛い顔をしているけど、恐ろしい致死性のウイルスを宿す可能性があるのでむやみに近づいたり、触ったりしてはいけませんね。
日本では野生のフィリピンオオコウモリに出会うことはないかもしれませんが、オーストラリアでは意外に可能性が多そうです。
子供たちにもどんなコウモリでもむやみに触らないようにしっかり伝えたほうがいいなと思いました。